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  伊賀焼の歴史

伊賀焼の歴史は古く、奈良時代までさかのぼります。 平安時代末期から鎌倉時代の初めごろに本格的なやきものの産地として発展し、室町時代の終わりから桃山時代にかけて侘び茶が広まると、個性的な伊賀焼は茶の道具として注目されるようになりました。主として伊賀國を治めた筒井定次や藤堂高虎が茶人であったことから、伊賀焼は茶の湯のセンスや心遣いを巧みに取り入れていきました。
土の風合いと、炎による変化が生み出す自然な「景色」。整った形に手を加えることによって生まれる、より自由でおおらかで生き生きとした形…「破調の美」。伊賀焼は、日本人だけが見出し、敏感に受け止めることができるやきものの美しさを最も純粋に表しているのです。

その後、伊賀焼は江戸時代中期に一時衰退しましたが、18世紀中ごろに京都や瀬戸から技術者を招き、伊賀の土を活かした日用雑器の生産が行われるようになり、現代の基礎が作られました。現在の伊賀焼は伊賀市(阿山地区)の丸柱を中心に造られています。製品は土鍋や行平、食器や茶陶など、多岐にわたり、また、伝統を生かした新製品の開発も行われています。
伊賀の豊かな自然の中で、こつこつと堅実に作られ続けてきた伊賀焼には、茶陶から受け継がれた、使う人への心遣いと、良いものを創りつづけていきたいという伊賀の心意気が息づいています。

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